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当院が目指すフットケア外来とは

フットケア

私が「フットケア」に遭遇したのは、医学部附属病院から、個人病院に異動し、毎週のように下肢の閉塞性動脈硬化症のカテーテル治療を盛んに行っていたころでした。その頃の私は、「血管を拡げればすべて解決する」と堅く信じ、如何にカテーテル治療の精度と成功率向上のために研鑽を重ねていました。

しかしながら、カテーテル治療を続けて、患者さんを治療していくなかで、いくつもの壁にもつきあたりました。

血流が良くても治らない足のキズや潰瘍・・・「糖尿病神経症による足病変」
血流を再建しても、歩行が改善しない・・・・「筋肉が弱っていて既に歩行力がなかった」
ほんの少しのキズからの下肢切断・・・ 「人工透析の患者さん、重症糖尿病」

フットケア、足病学の概念が確立された今では当たり前のことですが、当時はそのような概念は希薄でした。特に、「神経障害、血流障害を合併した患者さんは、ちょっとした足のキズ、あるいは不適切なケアによって、容易に下肢切断となる。」

という事実は衝撃的でした。そんな経験を重ねていくなかで私の中に起きた変化が、「手技にこだわる」から、「患者を治すことにこだわる」でした。

フットケアに触れていくうちに、フットケアはなにもカテーテル治療の延長にあるものではないことに次第に気づくようになりました。患者さんの足に起きた様々なトラブルに対応し、医学的な専門知識を持って対応していくことが、フットケアの本当の意味であるように思われてきました。

フットケアでは、患者さんの様々な足のトラブルに対応します。

症状からは、以下のようなものすべてがフットケアに含まれます。

こうした悩みは、多様であり患者さんからしたら、一体何科を受診したらいいの?という悩みを抱えられることがしばしばです。足を中心に考えるといろいろな科が関係しているのがわかります。

他にも、フットケアの多様性の問題は、複数の診療項目に跨がることが多いことです。

たとえば、

  • 糖尿病神経障害、胼胝に合併した潰瘍
  • 下肢血流障害に合併した陥入爪
  • 下肢静脈瘤に合併した皮膚潰瘍
  • 糖尿病神経障害・血流障害の両者の合併

などは、糖尿病内科、血管外科、循環器内科、放射線科、皮膚科、神経内科、整形外科或いは麻酔科、そして医師、看護師、管理栄養士、臨床検査技士、診療放射線技師、理学療法士など多職種の協力が必要です。

私は放射線科専門医ではありますが、フットケア外来を一緒にやってくれる、スタッフとともに、患者さんにとってベストなフットケアを提供したいと考えています。

当院が目指すフットケア外来のスタイルを示します。

最後に当院のフットケア外来をご紹介いたします。

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